小型カメラを体内に入れて直接観察をすることを内視鏡検査を呼んでおり、主に「胃カメラ」と「大腸検査」の2つがあります。いずれも、患部を直接観察することができるため、レントゲンなどに比べて非常に精度の高い検査となっています。
胃カメラはつらい・痛い・苦しい・・・そんなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、ご安心ください。当院の胃カメラは、ラクに苦痛なく受けていただくことができます。
当院では、胃カメラ検査前に鎮静剤を使った静脈麻酔を投与し、患者さんの痛みや苦痛を取り除いています。全身麻酔とは違い、話しかけると応答できるくらいの麻酔ですが、ウトウトとしている間に検査を終えることができます。
口からの胃カメラに抵抗のある方や、静脈麻酔を避けたい(検査後すぐに出かけるなど)方は、鼻からの胃カメラを実施しています。ただし、口からの胃カメラの方が検査精度が高いため、特にこだわりのない方には静脈麻酔を使って口から挿入する胃カメラをおすすめしています。
安静室で一度ストレッチャーにお乗りいただいたら、立ち上がって移動したり、姿勢を変えたりすることなく、検査室に移動し、検査を終え、再び安静室まで戻ってきてお休みいただくことができます。(検査そのものの所要時間は約5分です)
日本人の大腸がん罹患率は男女とも増加傾向で、女性ではがん死亡原因の第1位となっています。 一方で大腸がんは早期に発見すれば完治が望めるがんでもあります。 大腸内視鏡検査は肛門から内視鏡を挿入するので、恥ずかしさや不安から検査自体を躊躇する方も多いと思います。当院では女性でも安心して検査を受けていただけるように配慮しています。
大腸検査の際も、静脈麻酔によってウトウトとしている間に終えることができますので、痛みなどを心配する必要はありません。検査時間は10分程度ですが、検査後は麻酔がしっかりさめるまで1-2時間は休んでいただく必要があります。
安静室でストレッチャーに横になり、点滴を入れて準備します。ストレッチャーに乗ったまま検査室に移動し、点滴から鎮静剤を入れ、ウトウトしてから検査が始まります。個人差はありますが、検査中は眠ってしまいはっきりと覚えていないことが多いです。検査終了後は、ストレッチャーのまま検査室から安静室に戻ってきてから目が覚めます。安静室はパーテーションで仕切られていますので、他の方の視線を気にせず休んでいただけます。
大腸ポリープが発見された場合は、当日その場で切除します。ただし大きさが2cm未満のもので、日帰り手術が可能と判断した場合に限ります。ただし、手術前に術前検査と説明のための受診、また手術後も経過をみるための通院は必要です。ポリープ切除をした場合、入院の必要はありませんが、術後の注意事項(禁酒と運動の制限)を守っていただく必要があります。
大腸に狭窄があり内視鏡が挿入できない場合や、身体的なリスクで内視鏡検査ができない場合は、提携している病院でCTC検査を受けていただきます。これは大腸内に炭酸ガスを入れて行うCT検査で、大腸内腔面の3D画像を得ることができ、ヴァーチャル内視鏡検査とも言われています。実際に内視鏡が挿入できない場合に、体に負担をかけずに病変が評価できます。
胃のポリープは、粘膜が隆起しただけで、がんになる可能性はほとんどありません。一方、大腸のポリープには、がんになる可能性が高いものもあります。そのため、当院では大腸内でポリープを発見した際には、その場で切除して止血処置をおこなっております。ただし、2cmを超える大きなポリープが見つかった場合には、入院が必要ですので大学病院などをご紹介いたします。
検査前日の夕食は食べてOKです。以降、固形物は何も食べずに来院してください。水分の制限はありません。飲んでもよいもの:水(ミネラルウォーター) お茶(緑茶 ウーロン茶、麦茶)控えていただきたいもの:牛乳、ジュース、 炭酸飲料 、コーヒー
上着は首、胸元を緩めやすいもの、靴 はブーツやヒールの高いものはさけて歩きやすいものにしてください。上着の着替えは必要ありませんが、胃内視鏡検査では汚れないように、 首周りに検査用エプロン(使い捨て)をつけていただきます。大腸検査の場合はズボン、スカート、下着は検査用トランクス(使い捨て)に着替えていただきます。
ご高齢で歩行に介助が必要な方は、安全のために検査当日の付き添いをお願いいたします。
鎮静剤を使用して検査を行った場合は、麻酔が覚めても判断力の低下を伴うことがあります。交通事故防止の観点からご協力ください。
患者さん一人ひとりの顔が見える医療を
東大和市で内視鏡検査や手術をお考えの方はお気軽にご相談ください。ラクに苦痛の少ない検査を実施しています。